スナック菓子を食べるのを止められない理由 ジャンクフードの危険性

サプリメント管理士

2013年05月08日 14:05

「やめられないとまらない~」は、かっぱえびせんのキャッチコピーとして知られているが、
実際にスナック菓子は一度食べだすとやめられなくなる。
実はこれにはわけがあるという。最近、ニューヨークタイムズマガジンに、
スナック菓子がやめられない理由について、科学的に調査した記事が掲載されていた。
食料科学者のスティーヴン・ウィザリーは、自らも大好きで、
一度食べだすとやめられなくなる「チートス」を例にとり解説している。

チートスのチーズのふわふわ感、舌の上でとろけていく感覚は最高で、
あまりに早くとろけるので、脳がカロリーの高さを認識せず、
永遠に食べ続けてしまうのだという。
この錯覚は偶然の産物ではない。スナック菓子の会社は膨大なリサーチをして、
消費者の脳をだまし、どんどん食べたくなるよう、
味蕾(みらい:舌や軟口蓋にある食べ物の味を感じる小さな器官)に
魔法をかける商品をデザインするのだ。


企業内ではこの食べるのを止められない状態を至福点(ブリスポイント:BLISS POINT)
と呼んでいる。この至福点を見極めるため、フードデザイナーは
感覚特異性満腹感というものに細心の注意を払う。感覚特異性満腹感とは、
同じ風味のものばかり食べ続けると飽きてしまうことで、もっと食べたいという欲望を
減退させてしまう現象のことを言う。これを避けるため、コカコーラやドリトスのような
ジャンクフード製品は味蕾を刺激してもっと欲しくなるような複合的味付けになっている。
単一の風味だけだとその味でいつしか飽和状態になり、
脳に食べるのをやめるよう命令が伝わってしまうからだ。

もちろん、ジャンクフードを大量に食べると、それなりの結果をまねく。
チートスを食べるのは、至福の喜びかもしれないが、アメリカ人が肥満の問題を
抱えているのは明らかだ。この問題は企業の台頭に伴って大きくなってきた。
この30年間で、アメリカ人成人の肥満の割合は、1980年の15%から2010年は36%と
二倍以上になった。同時期、小学生や十代の若者の肥満も、
5~6%から18%と急増している。

アメリカで肥満をもたらす最大の食品とされるポテトチップ
2011年、全米120877人の男女の食習慣と体重を長期間調べた結果、
肥満をもたらす最大の食品は、ポテトチップだということがわかった。
塩がまぶされ、脂肪分を含むこの食べ物は、脳に束の間喜びを与える。
砂糖は添加されているだけでなく、ポテトのでんぷん質の中にも存在する。
これらがすべてうまいこと合わさって、完璧なやみつき食品ができたのだ。

しかし、ポテトチップスは塩と脂肪ばかりで栄養がないというだけでなく
発がん性物質であるアクリルアミドを含んでいる。

多くの研究者がアメリカではこの物質により、毎年何千というガンを引き起こしていると
確信している。
カラパイアから転載

世の中のお母さん、家事が忙しいからとスナック菓子に「子守り」をさせていませんか?
子供が喜ぶ、欲しがるからと、毎週のようにファーストフード店へ行っていませんか?
料理を作るのが面倒くさい、時間がないことを理由に、
ジャンクフードで食事を済ませていませんか?
幼い頃から日常的にスナック菓子やジャンクフードを与えられた子供は
脳を麻痺させるような味付けしか受け付けない味覚となり、
大人になっても一般的な味付けに慣れることが難しくなります。
これらの多くは、脂肪分・糖分・塩分・化学調味料などを多く含み、
食べ続けることによって、生活習慣病を引き起こしやすくなります。
肥満や高血圧、高脂血症、糖尿病、心臓病、睡眠時無呼吸症候群などを防ぐためにも、
毎日の食生活を大切にしたいですね。

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