2018年12月07日
コーヒーは健康に役立つ クロロゲン酸、ピラジン酸の力で血液サラサラ ポリフェノール

『コーヒーを飲むと病気にかかりにくくなるという論文が米国で報告されました。
それ以外にも、コーヒーは身体によいとする研究が幾つか発表されていましたので、今日はその特集です。
1)1日2~3杯のコーヒーの摂取で、死亡率が18%も減少
米国内科学会誌(AIM)に報告された二つの新しい論文からご紹介しましょう。
先ず一つ目は、ハワイ大学がんセンターのパク・ソンイ博士らによる論文です。
パク博士らは、日系アメリカ人、ラテン系アメリカ人、アフリカ系アメリカ人、ハワイ先住民、白人(計18万5855人)を対象にした多民族コホート研究を行い、コーヒーの摂取と全死因死亡率や特定の疾患による死亡率の関連性を調べました(なおこの研究の追跡期間は16.2年です)。
研究期間中、5万8397人の参加者が死亡し、その主な死因は心血管疾患とがんでした。
そこで喫煙、既存の病気、身体運動およびアルコールなどの要因を除外して解析したところ、1日1杯のコーヒーを飲んだ人は飲まなかった人に比べて死亡率が12%低くいことが分かりました。
また、1日に2~3杯飲んだ人では死亡率が18%も減少ていたそうです。
そしてコーヒーの摂取が増えるにつれ、心臓病、がん、呼吸器疾患、脳卒中、糖尿病、および腎臓病などによる死亡率が低下していたそうです。
コーヒーとなるとすぐにカフェインが有効なのではないかと考えるのですが、カフェイン入りとカフェイン抜きのどちらも死亡率が低かったことから、死亡率の低下とカフェインの関連性はないと示唆されています。
そして死亡率は、日系アメリカ人、ラテン系アメリカ人、アフリカ系アメリカ人と白人で有意に低下していたそうです。
コーヒーには酸化防止作用や抗炎症作用のあるフェノール化合物など多くの物質が含まれ、それらががんや慢性疾患などの予防に重要な役割を果たす可能性が考えられています。
2)ヨーロッパの研究
二つ目の報告は、インペリアル・カレッジ・ロンドンのマーク・ガンター博士らによる調査で、欧州のがんと栄養に関するコホート研究に参加した10国(デンマーク、フランス、ドイツ、ギリシャ、イタリア、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、英国)に住む52万1330人が対象の研究です。
これらの参加者のコーヒーの摂取量などの食生活やライフスタイルや臨床検査の情報を調べました。
平均16.4年間の追跡期間中に、4万1693人の参加者が死亡しましたが、主な死因は、がんおよび循環器疾患でした。
そして、1日にコーヒーを3杯以上飲んだ男性は、コーヒーを飲まない男性と比較して、死亡のリスクが12%低下していることが分かりました。
女性では死亡のリスクが7%低下していたそうです。
そして、コーヒーを多く飲む参加者は消化器疾患や循環器疾患で死亡するリスクが低いこと、カフェインに関係なく死亡率は低下していたと述べられています。
3)日本での研究
国立がん研究センターなどが進める「多目的コホート研究」の結果として、米臨床栄養学会誌(AJCN)に日本人男女9万914人の調査内容が報告されています。
それによりますと、コーヒーを1日に3~4杯飲む人の死亡リスクは、全く飲まない人に比べ24%も低いことが示されています。
特に、コーヒー摂取により心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患による死亡リスクの有意な低下があったそうです。
このように、さまざまな民族や人種で、コーヒーには長生きの効果がある可能性が示されました。』
「Dr.ハセのクスリとサプリメントのお役立ち最新情報」より転載
『毎日コーヒーを飲みなさい。』の著者 岡希太郎(おか・きたろう)先生のお話はこちらからどうぞ

これまでにもコーヒーには様々な健康効果があることが分かっています。
リラックス効果
豊かな香りや苦み、酸味が自律神経に働きかけて、疲労回復を手助けします。
脳の活性化を促し、カフェインがストレスを緩和、集中力を回復させます。
血圧調整に期待
毛細血管を拡張させる作用があり、血圧を低下させる働きがあります。
アンチエイジング効果
抗酸化作用により細胞の酸化を防止し、老化スピードを遅らせます。
認知症予防に期待
コーヒーに含まれているトリゴネリンという成分が脳神経細胞を活性化、認知症の予防改善に効果が期待できます。
ガンの予防に期待
新鮮なコーヒーに含まれるクロロゲン酸という成分には優秀な抗酸化作用があり、大腸ガン、肝臓ガンなどを抑える可能性があります。
血液サラサラに期待
コーヒーに含まれるポリフェノールの一種、クロロゲン酸は体内に入るとフェルラ酸という成分に変わります。
これが血管内で血小板が固まるのを防ぎ、血液をサラサラにしてくれます。
またコーヒーの香りの中心的存在であるピラジン酸は、血小板が固まるのを強く抑制することがわかっています。
コーヒーは、焙煎して7日、挽いて3日、淹れて30分といわれます。
時間が経つと酸化が進みますので、新鮮なうちに使い切るようにしましょう。
またミルクや砂糖は控えめに^^
新鮮な珈琲は何も加えなくても美味しいので、ぜひ「新鮮なコーヒー」を味わって下さいね。
Posted by サプリメント管理士 at 23:26│Comments(3)
│健康
この記事へのコメント
コーヒーよりココアが好きなの
ダメ?
ダメ?
Posted by みゆきん at 2018年12月08日 13:39
こんにちは♪
auポイントでゲットしたcoffeeメーカーで
毎日コーヒーを飲んでいます^^
食事前に飲むと血糖値も上がりにくいというので
飲むようにしています。
coffeeって美味しいと思える時と美味しくない時があって
健康のバロメーターにもなりますね。
auポイントでゲットしたcoffeeメーカーで
毎日コーヒーを飲んでいます^^
食事前に飲むと血糖値も上がりにくいというので
飲むようにしています。
coffeeって美味しいと思える時と美味しくない時があって
健康のバロメーターにもなりますね。
Posted by mana at 2018年12月08日 17:45
( ̄ー ̄)bグッ!!
紅茶よりもコーヒー派!!
おかげで~ちょっと低血圧が悩みかも?(笑)
紅茶よりもコーヒー派!!
おかげで~ちょっと低血圧が悩みかも?(笑)
Posted by 根岸農園 at 2018年12月08日 23:16
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