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手軽なおつまみの「もろきゅう」　もろきゅうの「もろ」はもろみ味噌のこと。
若採りの10cmほどのきゅうりにもろみ味噌を付けて食べたのが始まり。
もろみ味噌って若い方はあまり知らないかな？
もろみ味噌とは、味噌の原料である麦や豆の形が発酵途中で残っている
甘めの味噌で、最初から味噌そのものを食べることを目的として作られます。
金山時味噌と混同されがちですが、基本、もろみ味噌は野菜を入れて作りません。
また、料亭などでは「若採りのきゅうり」を使わず、
もろきゅうに適した「もろきゅう用のきゅうり」を使うのだそうです。
スーパーで買ってくるキュウリや味噌ではなく、
素材にこだわれば、さらに美味しい「もろきゅう」が頂けそうですねｗ

さて、きゅうりについて意外と知られていないのが、
「きゅうりにはビタミンC破壊酵素が含まれている」こと。
「え？！きゅうりって自分で自分のビタミンCを壊しちゃうの？」と
驚いちゃいますよね。
実はビタミンCには【還元型ビタミンＣ（Ｌ-アスコルビン酸）】と、
【酸化型ビタミンＣ（Ｌ-デヒドロアルコルビン酸）】の2つがあり、
人参やきゅうり、カボチャ、キャベツ、メロン、カリフラワーなどは
酸化型ビタミンCを多く含んでいます。
この酸化型ビタミンCに含まれるのがビタミンC破壊酵素。
ただし、破壊酵素と名前が付いていても、実際には「破壊」するのではなく、
酸化させてしまう というのが正解です。
ビタミンC破壊酵素と聞くと、「じゃぁ、食べてもビタミンC摂取にならないの？」と
勘違いされてしまいますが、ビタミンCは体内で酸化型、還元型の両方で存在し、
これらを有効に使えるよう働くのがビタミンC破壊酵素の役目です。
ただし、この働きは体内においてですので、
食材として扱う時には、きゅうりとトマトはなるべく並べて盛りつけない、
スライスなら良いが、すりおろしやグリーンスムージーなどには使用しない、
（酵素が細胞から飛び出すため、他の食材のビタミンCを酸化させてしまう）
また顔にスライスしたきゅうりを貼りつけるキュウリパックは
酵素が原因でかぶれることがあるので止めたほうが無難です。

せっかく頂くのなら体にとって良い働きをしてくれる気遣いも必要。
よく言われる「食べ合わせ」も昔ながらの知恵のひとつです。
そして食事はバランス良く、過ぎるも禁物、足らないも禁物ですよ