2011年05月09日

「結核」は過去の病気ではない・免疫力が大切

「結核」は過去の病気ではない・免疫力が大切
結核は、かつては「国民病」と言われるほど日本人に多かった病気です。
実際に1940年代、結核は日本人の死亡原因の第一位でした。
戦後、治療方法の確立や 国を挙げての対策により結核患者は
急速に減少しましたが、最近では、20~30代の若者にも発病するなど
過去の病気とはいえない要注意の感染症です。

結核は結核菌によっておこる「感染症」です。

結核菌は全身に感染しますが、肺への感染がほとんどです。
肺に発病すると、風邪のような症状から始まり、肺の中が腫れて化膿します。
さらに進行すると、肺に空洞ができ、呼吸ができなくなり死に至ります。
結核菌に感染しても発病するのは1割程度。
発病しない人は全く症状がなく、結核菌も排出しない「健康保菌者」になります。
もし発病しても現代では適切な治療で治りますが、そのまま放置すると
重症化するだけでなく、結核菌を排出し、他の人にうつしてしまいます。


結核の予防接種であるBCGが有効なのは子供の時までです。
子供は新生児の時に、予防接種を受ければ 感染する心配はまずありませんが、
大人には決定的な予防法はありません。
早期発見と早期治療が大切です。

結核の代表的な症状は、2週間以上続く咳・痰が出る・長引く倦怠感
長引く微熱・胸の痛み・体重減少・まれに高熱や吐血 などがあります。
仕事や子育てに忙しい人が、「ただの風邪だろう」と油断して
病院に行かず、気付いたら重症化していたこともあります。
2週間以上咳が続いたら、結核を疑い 検査を受けることが大切です。


まる(青)どうすれば、結核を予防できるの?
まる(赤)予防はかなり困難です。免疫力をアップしましょう。
  結核菌は非常に小さいため、家庭用マスクでは予防できません。
  日頃から、感染しても発病しないよう免疫力を高めておくことが大切です。

まる(青)健康保菌者はずっと発病しないの?
まる(赤)免疫が落ちると、発病することもあります。
  高齢になって体力が落ちる、免疫を下げる薬(ステロイド剤や抗ガン剤など)を
  服用している、病気で免疫力が低下するなどがきっかけで 健康保菌者でも
  結核を発病することがあります。現在、高齢で結核を発病する人のほとんどが
  過去に結核菌に感染した人です。

まる(青)発病したら どんな治療をするの?
まる(赤)半年間1日1回、薬を飲み続けることで、ほとんど完治します。
  ただし、症状がよくなったからと途中で薬を飲むのを止めてしまうと
  結核菌が耐性を持ってしまい、治りにくくなることがあります。
  また重症患者の場合は、他の人に結核菌をうつさないよう
  約2カ月間の入院が必要となる場合もあります。

人気お笑いタレントの発病をきっかけに 過去の病気と思われていた
「結核」に再び注目が集まっています。
「結核は過去の病気ではない」ことを改めて認識してくださいね。
参考資料:「すこやかファミリー」結核予防会 石川信克先生談

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Posted by サプリメント管理士 at 23:37│Comments(0)健康について
 
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